京急百貨店で7月24日に販売されたうなぎで食中毒が発生
体調不良を発症した人は今現在、161人に及び、高齢者1名が死亡するという大惨事になりました。
蒲焼及びうなぎ弁当の販売数は合計1,761個だそうで、10人に1人くらいは何らか体調不良を訴えていることになります。
百貨店でこれはありえないですね…
土用の丑の日はスタミナをつけて元気になるはずなのに、たまったものではありません。
食中毒を起こしたお店は都内の有名店
百貨店のウナギに限って、食中毒発生だなんて信じられませんね…
販売したのは「日本橋伊勢亭」という店舗とのこと
それも、関東に複数店舗を展開する老舗店で百貨店に入るだけあってそれなりに高級な店舗です。
衛生状態に問題があったか?
食中毒の原因は「黄色ブドウ球菌」だった模様。
こちらはかなりポピュラーな菌ですね。
□黄色ブドウ球菌とは?
・人の鼻、咽頭、皮膚、毛髪などに存在しており、特に、手の傷などの化膿した部位には多数の菌が存在しています。また、人を取り巻く環境中に広く分布していることから、健康な人でも保菌しています。
・食品の中で増殖するときに毒素をつくり、この毒素が人に危害を及ぼします。
・30~37℃の温度帯で活発に増殖します。また、本菌は熱に弱く、十分に加熱すれば死滅します。
・しかし、産生された毒素は非常に熱に強く、100℃、30分間の加熱条件でも分解されません。
□黄色ブドウ球菌食中毒
特徴
・食品を扱う人によって食品が汚染され、汚染された食品が室温で長時間放置されることで、食品中で菌が増殖します。菌が増殖すると、食品中で毒素が産生され、食中毒を引き起こします。
・潜伏期間(病原体を摂取してから症状が出るまでの期間。)は、1~5時間です。
・主な症状は、激しい吐き気や嘔吐で、腹痛や下痢を引き起こします。
・調理人の手指などから食品を汚染して、食中毒を引き起こすため、あらゆる食品が原因食品となる可能性があります。過去の原因食品としては、乳製品、おにぎり、お弁当、菓子類などがあり
菌自体は加熱殺菌で死滅しますが、毒素が作られてしまうと分解されないようです
原因はまだ追究中だそうですが、販売した人の一部が手袋をしていなかったようです。
手から菌が食べ物に移り繁殖したのではないでしょうか?
加熱調理後しているとはいえ、あらゆる食品が原因食品になる可能性がありますし、盛り付け後に繁殖した可能性もありますね。
30~37℃くらいで菌が繁殖しやすいので、温度管理も気になります…
衛生面の問題と言えば、衛生面に関してあまりにも稚拙だったデザフェスのデスマフィン騒動がまだ記憶に新しいですが、あちらは個人店がやらかしたトラブルで原因究明もうやむやなまま終わってしまいましたからねぇ…