硫酸をこぼした男性は地質調査会社の社員だった
本日大騒ぎになった東北新幹線の車内で起こった薬品漏れ事件、地質調査を行う会社に勤務している男性が所持していたものだと分かったようです。
9日正午ごろ、仙台駅に到着した東北新幹線の車内で薬品とみられる液体が漏れ、6人がけがをしました。液体を所持していた男性は、地質調査などを行う会社に勤務している東京都在住の男性だと分かりました。
目撃した人の話を見るとトイレから出てきたばかりのスーツ姿の男性は服が穴だらけになり足首が見えていたとのこと。
危ないものではないとか大丈夫ですとか言ってますが…全然大丈夫じゃないし危ないです('Д')
妻子とともに8号車に乗車していた男性会社員(37)はこの日正午前、仙台駅で降車しようとデッキに向かうと、「駅員さんを呼んでください」と言うスーツ姿の男性を目撃した。トイレから出たばかりで、足元は大きくところどころに穴が開き、足首が見えていたという。
ほかの乗客が乗務員を呼びにいく間、この男性は「試薬の酸が爆発してしまった」と話し、「危ないものではないです。試薬の硫酸なので大丈夫です」「ご迷惑をおかけしてすみません。大丈夫なので」などと繰り返していたという。
硫酸の新幹線持ち込みに問題はないのか?
新幹線には危険物の持ち込みは禁止されているので濃硫酸も当然禁止ではないかと思う方もいるかもしれません。
JR東日本の旅客営業規則では濃硫酸等の強酸類の持ち込みは条件付きで許可されています
次の各号に掲げる物品は、手回り品として車内に持ち込むことができる。
(1) 酸類で、密閉した容器に収納し、且つ、破損するおそれのないよう荷造した0.5リットル以内のもの。
(2) 薬液を入れた鉛蓄電池で、堅固な木箱に入れ、且つ、端子が外部に露出しないように荷造したもの。
ただ、今回のケースでは、ペットボトルのような容器に入れて持ち運んでいたとも言われていますし、破損する恐れの内容に荷造りしていたとは到底思えません。
トイレで爆発したのは水を注いだからでは?
また爆発場所がトイレだとすると、液漏れ気が付いたときに水を注いでしまったのではないでしょうか
薬品扱う人が一番やってはいけないミスだよね(;´Д`)??
濃硫酸は手や服に付いたくらいなら水で洗い流すのは対処として間違っていないのですが、容器に入った硫酸は水を灌ぐと急激な溶解液で突沸し爆発する可能性は十分あります。硫酸に水を注ぐのではなく、水に少しずつ注いで希釈するのが正しい希硫酸の作り方です。
全くの無知なのか、パニック状態でとんでもないことをしでかしてしまったのかは謎ですが、正直地質調査のためとはいえ、この程度の管理能力しかない社員に新幹線まで使わせて硫酸を持ち歩かせた企業にも問題があるでしょうね。
今回は怪我人が出てしまったので、業務上過失致傷で逮捕される可能性もありますし、賠償金もかなり高額になるでしょう。