私が以前購入して使っていたシルバーアクセサリーをクリーニングした結果…とんでもないことになりました
私の使っているアクセサリーは中古で購入したのですが購入時はこんな見た目でした。
買ったときからちょっとくすんでいたのですが、使っているうちにだんだん色が変わってきて流石に限界かなぁと思ったのでお手入れすることに
何時もなら銀磨き用のクロスを使ってお手入れするのですが(下記写真のようなもの)、その日に限って間違えて捨ててしまったのか見当たらない。
ウェブで調べた所、アルミホイルを敷き詰めた容器に銀製品を置き、重曹を振りかけてお湯を注ぐと綺麗になる。という情報を発見。
手っ取り早そうだし早速真似してみることにしました。
(これが悲劇を生むことに。)
硫化水素が発生して物凄い臭いが漂う
お湯を注ぐと、ブクブクと泡立ち、硫黄特有の腐った卵のような匂いが充満して凄い臭いが漂ってきました。
私の見たサイトでは酸化銀が還元されて、炭酸ガスと水素が発生すると説明されていましたが
Al+NaHCO3+3H2O
↓
Al(OH)3+NaOH+CO2+H2
AgO+H2→Ag+H2O
(さらに水溶液では、Al(OH)3とNaOHが化合し、NaAlO2と2H2Oになる)
調べた所、銀製品の黒ずみは酸化銀ではなく、硫化水素や亜硫酸ガス等と化合する硫化が原因だそう。
つまりお湯を注いだ時
3Ag₂S + 2Al + 6H₂O → 6Ag + 3H₂S + 2Al(OH)₃
という反応が起き硫化水素が発生していたんですね!
家でやる程度では人体に害がないくらいの量みたいですが、ちょっと怖いので慌てて換気をしました。
シルバーアクセサリーがきれいさっぱりに!ついでに模様も消えちゃった
確かにシルバーアクセサリーは銀本来の輝きを取り戻し綺麗になったものの…何かがおかしい!
購入時の写真と比べると一目瞭然
After
Before(写真を撮り忘れたのですが実際はもっと黒ずんていました)
比べてみると、何と溝にあった黒い模様の部分まできれいさっぱり無くなってしまいました(´;ω;`)ウゥゥ
銀製品の知識が全くなかったのですが、溝の部分は塗料で染められているわけではなく「燻し液」というものを使って人為的に硫化させていたそう。
その部分まできれいさっぱり落としてしまったのだから、大量にガスが発生した理由も頷けます。
中古品とはいえロイヤルオーダーのアクセサリーを1個ダメにしてしまった( ゚Д゚)
専門業者に頼んで直すつもりもないし、自分で修理してみるのもいいかも。
どうせ失敗しても戻せることが分かったし。
まぁ、これはこれで割り切って使うかなぁ