埼玉県八潮市で発生した1月28日に発生した道路陥没事故、その後も難航しています
事故の経緯を発生時から追うと以下のようになります
■1月28日午前9時50分「道路が陥没してダンプカーのようなものが落ちている」110番通報
■28日昼頃 運転手とは会話できている状態
■28日午後11時 引き上げる作業でワイヤ切れる
■29日午前1時すぎ 荷台部分を引き上げ→新たに陥没
■29日午前3時 事故現場の周辺住民に避難指示
■29日午後6時すぎ 穴にはしご下ろす 半日ぶり救助再開
■30日午前2時ごろ 2つの穴がつながる
■30日午前7時ごろ 発生から2日 救助難航 ドローン飛ばし状況確認
■31日午前 発生から72時間経過 早ければあすスロープ完成
■31日夜 スロープが60%完成
■2月1日正午ごろ 運転手がいるキャビン、目視で確認できず
■1日午後 スロープ完成、救助ようやく本格化
■1日午後5時ごろ 穴の中の水が増え足場が悪くなり作業中断
■1日午後10時ごろ スロープ強化作業 再開
■2日午前1時ごろ がれき撤去作業 再開
■2日 新たに陥没が広がる恐れ 5軒に避難要請
■2日 一時中断していた作業再開
■3日午後 新たなスロープ着工
■3日午後 4日14時〜17時の水の使用を控えるよう埼玉県が呼びかけ
■4日 発生から1週間 男性の安否不明のまま
■4日午前 救助開始まで時間かかる見込み
■4日午後 大野知事 節水要請を数日続ける可能性を示唆
■5日午前 2本目のスロープ完成の見通し
■5日夕方 転落トラックの運転席部分らしきものを発見
■6日 運転手の男性確認できず 流された可能性も
■6日午前 ドローンで下水管内の調査進める
■7日 コンクリート製の用水路 今夜にも撤去
■8日午前 コンクリート製の用水路(ボックスカルバート)撤去完了
■9日午前7時半 消防が穴の中で捜索を開始
■9日午前 穴の中の捜索を断念
■10日 下水管の中で硫化水素が発生 活動の障害に
■10日 小型カメラ使った捜索を実施
■11日 発生から2週間 新たに穴を掘り、位置関係特定へ
■11日午後 「キャビンの中に人がいる可能性」大野知事が言及
■12日正午 下水道の使用自粛要請を解除
■15日午後 「できる限りの支援を」中野国交大臣が事故現場を視察
運転手の方が落ちた時怪我の程度はどの程度だったのかは不明ですが、当初は会話が出来ている状態で、初動対応が違えば助ける方法もあったのではないかと思います。
クレーンで引き上げたのはトラックの荷台部分のみ、運転席は下水道の中に流されてしまいました。当初は運転手さんがキャビンから飛び出し下水道に流されてしまったのではないかとも考えられていましたが、どうやらキャビンの中にいる可能性が高いよう。
また救出方法としては、下水道管を迂回させるバイパス工事に着手し、地上から新たに穴を掘るため最低でも3か月かかってしまいますが現状ではこれが最短の救出方法とのことです。
「救出」という言葉の違和感
トラックの運転手さんはが”安否不明””救出”という言葉を聞くために違和感を感じてしまいます。また”奇跡を願います”という言葉も報道関連のコメントで乱用されすぎている気が…
ワイヤーが切れてキャビンが見えなくなってしまった時点で…もう絶望的な状況でしたが、このあたりならまだ奇跡もあったかもしれません。
ただ、硫化水素等で人が立ち入ることすら危険な状態のトンネルに人が取り残されてしまったわけで、当然キャビン部分にも毒性のある外気は入ってくるでしょう。
また人間は長く見積もっても数週間食糧が無かったり、一週間飲み物が無ければ生きていけないわけで、”救出”と言う言葉を使いながら3か月かかる工事をするのは、死亡している人を前提に対応しているとしか思えませんね…
この状況で生きているとしたら、もうそれはファンタジーと混同しすぎてるんじゃないかな。
法的手続きが済むまでは行きているとして扱わなければいけないのでしょうけれど、見つかったとしても体がどのような状況になっているのか想像もつかないし、本当に本人なのか確認するのは立ち会う人も家族もつらいだろうなぁ。
仮に仏教徒だったら、四十九日の法要までしてあげた方が余程救いになると思うんだけど…