八潮市で道路陥没した事件から久しく時間がたちますが、5月1日に内部の確認を行った結果、運転席内にトラックの運転手とみられる人の姿が確認されたそう!
事故当初は中にいる可能性も否定できない…との曖昧な表現でしたが今回の調査で確定的になったそうです。
硫化水素の濃度などの状況も安定しているようで、早ければ2日にもトラック運転手の救出活動に取りかかるようです。
救助という違和感
人の姿があったということは十中八九運転席に運転手さんのご遺体があったということでしょう。もし下水に浸っていたら通常の検視での特定は困難なのでは…と思っていましたが、ある程度は損傷は少なかったということでしょうか…
どちらにせよ、遺族の方が見るに堪えない姿になっていると思いますし、本来なら葬儀や49日まで済ませていてもいいくらい日数が経っているわけで本人も報われません。
今回の八潮市のトラック陥没事故において、すでに死亡がほぼ確実な状況であっても「救出」という言葉が使われ続けていることは、報道上のジレンマを感じますね。
医師や捜査機関が正式に確認できない以上、生きているという体を取らなければいけないですが、数か月がかりの救助作業は事実上亡くなっていることを想定しているとしか!
運転席が落下した時点で、身体にかなりダメージがあったと想像でき即死していた可能性もありますが、仮にこの時点で無事だったとしても、飲み物や食べ物が無ければ人間が耐えられる時間は限られています。
硫化水素等が充満して危険な状況では仮に当面の食べ物が積んであったとしても絶望的な状況でしょう。
今後キャビン部分が引き上げられれば、直接的な死因など詳細が分かるでしょうね。
八潮市の陥没事故についておさらい
事故の概要と初動対応
事故は午前9時50分ごろ、県道松戸草加線と潮止通り、浄水場通りが交差する中央一丁目交差点で発生しました。突然の道路陥没により、通りがかったトラックが不運にも穴に転落。当初、運転手との音声によるやり取りが可能でしたが、約3時間後の午後1時ごろを最後に連絡が取れなくなりました。救助活動は難航し、地盤の不安定さや下水の逆流により、さらなる陥没が発生するなど、二次災害のリスクが高まりました。
救助活動とその困難
事故発生後、消防隊や高度救助隊が現場に駆けつけ、救助活動を開始しましたが…
しかし、地盤の不安定さや下水の逆流により、救助活動は難航。トラックの引き上げ作業中に荷台と運転席が断裂しキャビン部分が穴に落ちるなど、状況は悪化しました。さらに、救助用重機の重さに耐えきれず、新たな陥没が発生し、近隣の飲食店の看板や電柱が巻き込まれる事態となりました。
インフラの老朽化と今後の対策
事故の原因は、呼び径4.75メートルの下水道管(中川流域下水道中央幹線)の破損とされていますね!
これにより、雨水管の崩壊や川の水の逆流が発生し、地盤がさらに不安定になりました。この事故を受けて、国土交通省は全国の下水道管路施設に対する緊急点検を要請し、埼玉県は下水道の本格的な復旧に向けた工事方法の検討を進めています。
しかし、復旧には5〜7年かかる見通し
トラック運転手さんの救出作業が終わってひと段落してもまだまだ時間がかかるようです。
事故現場付近の飲食店もかなり影響を受けていますし、周辺住民も悪臭などが問題になっているようで、影響はかなり長引きそうです。