最近よく見かけるネットミーム「美緒48歳」について調べてみました
ブクブクと太った女性が段ボールの前で「美緒生きていけないよおおおお」と泣きじゃくり
「美緒48歳」「配偶者なし 子供なし 生活能力なし」というテロップが添えられる何とも悲惨な1コマがネット上でネタとして最近よく使われるようになりました
気になったので元ネタがどこで閲覧できるか調べてみました!
美緒48歳はどこで見れる??
収録されている漫画ですが
榎本由美さんのオムニバス作品『セルフ・ネグレクト~ゴミ屋敷、ホームレス、ひきこもり』こちらの3話「ひきこもりを30年続けた女」に収録されています
投稿現在、LINEマンガで該当シーンが無料チャージ対象で読めます。
3分割になっていますが、広告を見ながら無料で閲覧できました!
話題になっているシーンはラストシーンまで読めば見つかりますよ♪
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ネタバレ 美緒48歳は想像以上に笑えない話だった
美緒48歳はラストの1コマだけが話題になっていますが、短編漫画を通しで見ると後味の悪い内容でした。
主人公の田南美緒は受験に失敗したことをきっかけに高校卒業後に引きこもりになってしまいます。
毎日パソコンの前に座り、カロリーの高いジャンクフードを食べる毎日。母親が作ってくれた健康的な煮物も拒絶し唐揚げを作るように強要します。
そんな美緒を甘やかし共依存状態になっていきます。
そんな中父親が先立ち、唯一面倒を見てくれた母親も目の前で倒れてしまいますが、それをみて混乱した美緒は現実逃避するように布団に潜ってしまいます。
その後、そのまま母親は息を引き取ってしまい、発見したのも介護サービスの職員ですが美緒は母親が介護をうけていたことすら妹に言われて初めて知ったのでした。
その後、妹や弟に半ば無理やり葬儀場に連れていかれるも、何十年も引きこもっていた美緒は式場でパニックを起こし、倒れてしまいます。
その後、家に食べ物が無いことに気が付き、妹に電話をかけるのですが当然のように怒られてしまい、口にしたのが母親が生前作ってくれた「煮物」でした。
妹や弟は、奈緒が済んでいる家を税金を払えないことや老朽化を理由に売却し、奈緒は半ば無理やり追い出され、代わりに借りたアパートに連れていかれ、分割した遺産を渡され、もうこれ以上面倒を見れないとそのまま出て行ってしまいます。
30年間親に甘えて育った奈緒は、引っ越し屋が段ボールにまとめた自分の荷物の荷解きの仕方も分からず、食べ物もどうやって調達すればいいか分からず一人で生きていけないと泣き叫び有名なあのシーンが誕生するのでした
この後の結末は書かれていませんが、この後を想像するのは容易でしょう。
奈緒は財産があるため生活保護は受けられないものの、糖尿病で障害認定されているため毎月障害年金が振り込まれ、財産を売却したお金等もきちんと受け取っているため金銭面では困らないでしょう。
ですが、一人で一切のことをする能力のない彼女はお金があっても使うことすらできないでしょうし、一人で病院に通うのも無理でしょうから病気は悪化する一方でしょう。
明るい未来は到底想像できず、このまま部屋で孤独死するか、施設にに入れられるか…
ただ、いくら悲惨な目にあっても「自業自得」としか言いようがないため同情の余地もないですが。
創作のため設定が粗削りな部分もありますが、奈緒のような人は実在するのでしょうか?
親が亡くなった後、支援の人が何回も説得をを試みるも餓死してしまった引きこもりを、クローズアップ現代で見たことがあるので、表面化していないだけで珍しい話ではないでしょうね。