先日紹介した1人で制作された長編アニメ、アラーニェの虫籠、何だかストーリーが分かりにくくてもう一度視聴しました。うーん、やっぱりこれマイナーなテーマだけど、面白いなぁ~
奇妙な現象が起こる団地とは知らず入居してしまった心理学部の女子大生「りん」の身の回りで、次々に恐ろしい現象が起こり、その謎について調べ上げていく段階で過去に起こった衝撃のが明らかになる・・・っていうストーリーですが、どうやらこのりんちゃん、過去の出来事に非常にトラウマがあるようで何らかの精神薬を常用してるんですよね。なので、幻覚と現実が入り交ざったサイコな描写も多々含まれますが、目に見えない精霊的な虫(心霊蟲)がキーになっているのでストーリーはどちらかというとオカルト仕立てですねぇ~(作中でオカルト風の造語が連発されるのでアレルギーが出ちゃう人もいそうだけど。)
後半、流れがかなりハードで脳が付いていけなくなっちゃいましたからねぇ。途中退場するキャラクターもかなり多いですし。
時系列が違うカットが何度も挿入されていて、ストーリー全体の繋がりを頭の中で整理するのが大変でしたが、2回見てなんとなく理解できるような内容でした。特に冒頭シーンのほんのちょっとした見逃しそうな描写がラストに繋がってるので面白いですよ。
謎解きをしながら作った映画なんか見たくねーよ、全部伏線をしっかり説明しろよ!って人には軒並み不評みたいですね~
フロムソフトウェアのゲームみたいな訳の分からない作品ばっかり触れてるから、むしろ全てを説明しないような謎めいた作品・・・好きなんですけどねぇ・・・
PG指定がつくような描写はないものの、それなりにグロテスクな描写が含まれますし、アラーニェ(ギリシャ神話のアラクネ)が示すように、虫が苦手な人にはお勧めしにくいかも。
でも虫がウジャウジャ出てくる映画なら「ハムナプトラ」の方がよほど気持ち悪かったけどねぇ。