クレジットカード決済代行大手の全東信の破産が話題になっています
全東信はどんな会社
全東信はクレジット決済代行の大手で、主に飲食店や夜間業種(スナックやキャバクラなど)をメインでターゲットにしていた老舗のクレジットカード決済代行会社でした。
もちろん夜の店専門の会社ではないのですが、夜の店をメインにしていたことで他所では審査が通りにくいお店もここなら通るということが多かったみたいですね。
また業界でも随一のスピード入金システムで、人件費の日払い制度があったり毎日のように仕入れがあったりとキャッシュフローが命綱となる小売店にとっては助かるサービスだったそう。
その分他のクレジット代行より手数料は割高だったようですが…
潰れた原因はハイリスクハイリターンな資金繰りが必要なビジネスモデルだったからか
また全東信が武器にしている「週2回」などの超高速入金を維持するには、カード会社から全東信にお金が入る前に自前で数万もの契約店舗へ売上を先払いしていたことになり、銀行が貸し続けてくれないとあっという間にパンクするハイリスクハイリターンなサービスだったそう。
そのため元々粉飾決算が常套的に行われていたようですが、コロナ禍で加盟店の飲食店やスナックが休業・時短営業に追いこまれた際は、それらの加盟店は協力金を貰って耐えても全東信にはお金が全然入ってこなかったわけだから相当厳しかったと思われます。
審査に通らない悪質な店舗を、他人名義を使って組織ぐるみで契約させるという暴挙に発展し経営陣が逮捕されるような不祥事まで起こしていたそうな
負債額は今年最大規模
負債は1151億円 金融機関からの借り入れが中心だったそう。
今明らかになっているのは
東和銀行(群馬県):約80億円
※今回の地銀被害の中で突出して大きく、担保のない約58億円分について貸倒引当金を積むと発表しています。
三十三銀行(三重県):約50億円
※親会社の三十三フィナンシャルグループが発表。約27億円を引き当て処理します。
大光銀行(新潟県):約15億円
高知銀行(高知県):約12億円
島根銀行(島根県):約8億円
山口銀行(山口県):金額非公表
ただし山口銀行の場合は債権に関し担保などで全額保全され、与信関係費用の発生はないそうな。
無担保で大金貸すと後が怖いな
全東信の対応は
全東信のHPはこちら
破産に関連してQ&Aなども更新されているため関係のある方は要確認
破産管財人によると、今月1日以降に発生した売上金が店側に支払われていなそう。
・クレジット端末機は今後一切使用することができません
・未収売上金は破産債権として取り扱われるため期限内に入金は出来ません
・カード端末機は動作しても使わないでください、返却などに関しては追って連絡します
・クレジットカードの取り扱いが必要な場合は他社と契約してください
スピード入金のシステムのおかげで、せいぜい入金がされないのは7月に入ってからの売上金なのがまだ怪我の功名か。ただ破産債権が戻ってくる可能性は低く、仮に戻ってきても配当額はあまり期待できません。
未入金データをきちんと保存して、きちんと損失に計上できるようにしておきましょう
夜の店に激震か?
夜の店で資金繰りが厳しい店は7月の短期間の入金が滞っただけでも資金ショートする可能性もありそう。クレジット加盟の審査も基本的に一定期間かかりますし、夜の店だとそもそも審査のハードル自体が厳しいかも。
銀行も影響受けてるっていうのに、小売店も連鎖的につぶれそうな店多くて怖い。
当面は現金のみにするお店も多いでしょうが、今時財布に大金入れてる人なんてそんな多くないと思うし、大金を店の金庫に入れてると何かと怖いよなぁ
ポスト全東信は、最短即日審査でスマートフォンさえあれば決済が可能なSpuareあたりが駆け込み寺かな