ETCカードの貸し借りで犯罪者に!? 地裁判決
ETCカードの貸し借りをおこなった同居の兄弟と、そのカードで車を運転した知人の計3人が「電子計算機使用詐欺罪」で起訴され有罪になるという事件が発生しました
基本的にETCカードは規約で本人以外の利用を禁止しているので例え家族間であっても貸し借りすることは違反になっています。
但し、家族間で車を貸し借りする際にETCカードを刺しっぱなしにしたまま貸してしまうということは普通にあるのではないでしょうか?
ETCカードはシステムを利用する際割引が入るため、現金で払うよりお得になりますよね。他人名義のETCカードを利用することで、本来払うべき通行料を減らし不当に利益を得たこと、さらにを常習性があったことから罪に問われた原因だそうです。
お兄さんに前科があったこと、暴力団関係者のためETCカードを持てなかったことなど特殊な事情もありますが、前例が出来てしまうともう誰でも犯罪者になりかねないというのはちょっと怖いですね。
自分の車を人に貸し借りする際、気安くカードまで貸さないように注意しましょう
■弟名義のETCカードを利用して懲役10カ月になった兄
まず、本件の判決文に記されていた「罪となる事実」は、以下の通りです。
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〈被告人3名は、a株式会社が有料道路の料金所に設置したETCシステムを利用するに際し、ETCカードの正当な使用権限を有する者が乗車する場合に通行料金が割引されるETC利用割引の適用を不正に受けようと考え、共謀の上、C(弟)名義のETCカードを挿入したETC車載器を搭載した普通乗用自動車を、B(知人)が運転し、A(兄)が同乗して、2度にわたって正規の通行料金との差額の財産上不法の利益を得た〉
----------ようするに、兄が弟名義のETCカードを借り、知人の運転する車(弟は乗車していない状態)でそのカードを使って有料道路を通行し、ETC割引によって通行料の差額を不当に得たことが「罪」にあたるというのです。 1つ目の「犯行」は、2023年11月、大阪市内の有料道路をCが乗車していない車にC名義のカードを挿入して約9分間走行し、ETC割引を使って「正規の通行料金との差額770円相当の財産上不法の利益を得た」というもの。
2つ目の「犯行」は、同年12月、同じくCが乗車していない車にC名義のカードを挿入して大阪市内の有料道路を約11分間走行し、「差額630円相当の財産上不法の利益を得た」、つまり、2回の走行で合計1400円をだまし取った、という罪に問われたことになります。
判決文の最後には、
「本件は、常習的に行われた一環の犯行であり、悪質である」
と記され、兄のAには懲役10カ月の実刑、カードを貸した弟のCと運転していた知人のBには、それぞれ懲役10カ月・執行猶予3年の判決が下されました。ちなみに、兄のAは暴力団関係者でした。暴力団はクレジットカードを作ることができないという事情もあって、弟名義のETCカードを借りていたとみられます。捜査機関は「反社条項(暴排条項)」を意識していた可能性もありますが、罪名はあくまでも「電子計算機使用詐欺罪」だったのです。
出典このままでは「一億総前科者」になる…「家族でもETCカードの貸し借りは犯罪」大阪地裁が下した判決の大問題(プレジデントオンライン) - Yahoo!ファイナンス
ETCカードはきちんと自分名義のものを使おう
家族間でも罪に問われる前例もありますし、ETCカードは車に乗る家族全員が自分名義のものを持つようにしましょう。
ただ、審査に自信が無い場合や不要に入っている人は、クレジットカードの家族カードと運転者の名義のカードがあると安心です♪
・クレジットカードの年会費0円
・ETC専用カードの年会費・発行手数料は無料です。
・家族カードでもお申込みOK
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但し、ブラックリストに名前が載っているなどの理由で、それすら審査に落ちることも稀にあります。
その場合はETCパーソナルカード(パソカ)という審査なしのカードの発行がお勧め
支払は月末締め翌月27日口座振替です。
年会費1257円、平均利用額4か月分のデポジットを納める必要があります。
ETC割引の対象になるとはいえ、クレカ会社発行の方が断然お得なので背に腹は代えられない人用。
訳ありすぎてこれで作れない人は大人しく現金で払いましょう(´;ω;`)ウゥゥ