富山の薬はインパクトが凄いけど、ピカトンは一際尖っていた
富山の方って不思議な置き薬が沢山ありますが、その中でもひときわ尖った商品がありました。私は10年くらいにネット掲示板か何かでこの薬を見かけて、都市伝説か何かの類だと思っていたのですが、そうでもないようです。
かぜにピカトン
赤玉入り アミノピリン・硫酸キニーネ配合
こちら薬剤師会のHPに掲載してあったので、コラの類ではない模様
いうまでもなくピカトン(ピカドン)は広島原爆の俗称です
戦争の悲惨さをネタにしたブラックなパッケージ
原爆のイラストと日本列島らしきものががデカデカと書いてあります
朝鮮戦争の頃の商品らしいです。ピカドンという薬も全く別の会社が出していたようで、この時代はブラックジョークの効いた商品が多かったのかしら
とはいえ、ちょっとこれは過激すぎて、何を表現したかったんでしょうかという謎まであります。
更に、これを見つけた同時期に「かぜに新ピカトンM」という恐らくピカトンの後継品が見つかりました。
ここから赤玉だけでなく黄玉も配合された模様
赤玉入 dl-メチルエフェドリン塩酸塩
黄玉入 抗ヒスタミン剤
具体的な発売時期は不明ですがこれは比較的最近の商品な気がします。
UESIMA SEIYAKUSYOの文字も入っていましたが私の力ではこれ以上の情報は見つかりませんでした。
ピカトンの新たなシリーズを発見! 成分や製造した会社まで判明
こんなことをSNSに何年も前に投稿して放置していましたが、今になっていいねがついたため何となくもう一度調べなおしてみました。
あ、これは初めて見るかも「かぜにハイピカトン」
赤玉 硫酸キニーネ
黄玉 抗ヒスタミン剤
玉の成分の表記が他の商品とまた変わっています。
バーコードもありませんし、書体から新ピカトンより少し古い商品な気もしますね。
画像出典 https://www.fromjapan.co.jp/japan/cn/auction/yahoo/input/g1109218077/
ピカトンの製造元は植島製薬所?
ピカトンを製造していたのは黒部市の植島製薬所
販売当時は法人化もされていない個人経営の小さな製薬所だったようです。
こういった小さいメーカーは珍しいですね。
がいつのまにか廃業してしまったようで、地図やGoogle検索で追える範囲でも面影は残っていませんでした。商標登録もされていたようですが、既に切れてしまっているのかそれらしき情報にたどり着けませんでした。
流石にどこかのYoutuberのように登記取ったり聞き込みで情報集めるほどの気力は無いので、私の調査はここでストップします。
ハイピカトンの成分は
ごくごく変わったものではなさそうです。
何だかんだで一般流通していたものなら飲んだことがある人も一定数いるのではないかと思いますが…
うーん、裏面を見るとアミノピリン・dl-塩酸メチルエフェドリン・硫酸キニーネ・ゼレスミン等が入っているので、玉の部分の成分が大きく変わったのでしょうか
ゼレスミンは抗ヒスタミン剤でしょうかね?(1件しかHITしませんでしたが、サリチル酸ジフェンヒドラミン?)
メーカーは違いますが、恐らくこんな感じの見た目だったのかと思います。
(こちらは筆者が巣鴨に立ち寄った際購入した富山の薬)
子供が飲むときは玉の数も数えて飲ませないといけない模様('Д')
ピカトンの場合は2包入りとの記載があるので、中に小さい袋が2つくらい入っているのかもしれませんね。