経済産業省の性同一性障害職員勝訴
女性として勤務することが許可された職員が女子トイレ使用制限をされたニュースが話題に。
一般の人の中には気持ち悪い。なんて思う人もいるかもしれませんが勘定レベルで苦手なものは苦手で無理に押し付けて変わるものではないのでそれは仕方がないことだと私は思ってます。もちろんあからさまな差別はイケナイけどね。そして省庁っていうパブリックな場所で感情論出しちゃいけないよね。
ここは役所で国もLGBTの権利問題を取り扱うようになっているご時世に、女性の服装で勤務する許可は出してもトイレに制限をかけるなんて変な話ですよね。
「勤務しているエリアとその上下階の女子トイレ使用禁止」←この中途半端な制限に一体どんな理由が?イジメじゃないの??
そりゃ、50代の職員が急に女性の服装で通勤しだしたら違和感あるかもしれませんが、これは相手の気持ちに沿って考えてないんだろうな。
この人はフザけて女装してる!とかオカマはイジってもいい!なんて思いこんでる一般人が未だに多いのはステレオタイプな「オカマバー」のイメージが刷り込まれてるせいなんじゃないかなぁ~ 商売人以外のニューハーフじゃあんまりいないぞ・・・
なんて勘違いと勘違いされてそうですが、かなりの期間そのような事情を抱えてきたわけですから、単純にお金欲しさだけの裁判じゃないです。。
性別適合手術って大変なのよ・・・
私の身の回りに経験者が結構多いのでここら辺の事情は知ってるんですが。
略称「SRS」で一部ではおなじみの性別適合手術ですが(完全なる性別の変更は現在の技術では不可能なので厳密には性転換手術ではない。)この手術自体がかなり金額がかかるし、体の負担も大きいんですよ。
金銭的な問題はタイで手術をして解消する人もいますが、術後のケアも含めて結構大変ですよ。保険適用もされるようになったのは最近の話ですから。
特にこだわりがある人は大腸法ってやり方がかなり女性の体に近くなるみたいなんですが、車1台分くらい費用がかかったらしく!
S状結腸を切り取って使うわけですからかなり体の負担も大きかったみたいです。
また、相当な期間は手術痕が塞がれないように拡張ケアしなきゃいけないらしく結構大変そうでした。
私の周りだと法的な性別にこだわる人は結婚を考えているケースが多かったです。いまでこそ一部の自治体はパートナーシップ制度もできましたが、以前はSRSを受けないと戸籍上の性別が変更できず、名前も変えられないし結婚も出来ない。
気持ちの問題ならまだしも、税制上の問題も関わってくるのが難しい所ですよねぇ
若いうちは子供を諦めるかどうか?なんて決断もしなきゃならないですが。復旧手術は一応出来るらしいですが、生殖機能まではどうにも戻らないですからね。
ある程度の年齢だと、老後のことも考えると無理して性別変えると体の方が・・・ってなりますよね。
官営の施設のトイレはてこ入れされそう
っていうか、経済産業省レベルなら時代に合わせて「誰でもトイレ」とか作れよ。って言いたいけど前例が出来た以上省庁全体で配慮とガイドラインを作るべきかな。
10人に1人近くがLGBTなんて言われるから、別に経済産業省に心が女性の人がいたって何もおかしくないんですよね。
あ、ちなみに私は女装してる写メ載せてるけど、女性になりたいってワケではないです・・・
親泣かせのアセクシャルですねぇ( ゚Д゚)

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